体脂肪率測定方法

①水中体重秤量法(水中体重測定法)

アルキメデスの原理を応用したもので、水中に全身を沈めて
水中にある体重計で体重を量り、大気中での体重との差から
身体密度を計算して測定するものです。
比較的正確な測定方法で、他の測定方法の基準とされる方法ですが、
以下のような問題点があります。
(体表面や体内の空気による浮力の影響を排除するため、
息を吐ききった状態で測定しなければならない。
そのため、測定に苦痛が伴います。
どうしても設備が大掛かりとなり、測定も簡単ではない。
設備がある施設が少ない)

②空気置換法

密閉された装置内に入り、空気の圧力変化を測定して身体密度を計測する方法。
水中体重秤量法とほぼ同じ原理に基づき、比較的正確な測定方法で、
かつ測定が簡便で苦痛を伴わない方法です。
大相撲の力士がこれによって測定しています。

③二重X線吸収法(DXA,DEXA)

二種類の異なる波長のX線を全身に照射し、
その透過率の差から身体組成を計測する方法。
本来骨密度を測定する方法ですが、
体脂肪率の測定でも比較的精度が高く、
近年医療設備に広まりつつあります。
また、近年は水中体重秤量法に代わって測定方法の基準とすることが多いです。
なお、DXAまたはDEXAは「Dual Energy X-ray Absorptiometry」の略。

④皮下脂肪厚法(キャリバー法)

皮下脂肪厚計(キャリバー)を用いて、皮下脂肪の厚さを測定し、
その後計算式に測定値を代入して計測する方法。
簡便な方法ですが、皮下脂肪の分布には個人差があり、
そこで誤差が生じること、計測にある程度技能が必要なこと、
内臓脂肪の測定ができないこと、といった欠点があります。

⑤生体インピーダンス法

体に微弱な電流を流し、生体の電気インピーダンスを測定し、
そこから体脂肪率を推定する方法。
現在最も簡便で、最も普及している方法であり、
市販されている体脂肪計のほとんどはこの方法です。 しかし、以下のような問題点から、正確な値を算出するのは難しいとされています。
(生体電気インピーダンスは、起床直後や就寝直前などの
身体状態による変化が大きく、同じ日でも測定した時間で大きなばらつきがあります。
生体電気インピーダンスから体脂肪率を推定するノウハウが、
測定機器製造各社によって異なります。
そのため、機器によるばらつきが大きい。
筋肉の比率が高い人は、生体電気インピーダンスが一般の人と異なり、
正確な測定は難しいです。
この欠点を解消するため「アスリートモード」がある機器もあります。)